小説風【恋愛指南書】俺にも彼女ができるはず Vol.8(俺の失敗)

ここひろ

2017年7月03日

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恋愛奥手の皆さんに送る、小説風【恋愛指南書】第8弾!
主人公「俺」は本当に女の子と出会えるのか!ぜひお読み下さい


顔の見えないあの子


興奮しながらシズネさんにLINEのIDを送った俺トトロは、なんだかもう彼女ができたかのような高揚感すら覚えていた。
トトロなんていう子どもっぽいニックネームをつけた後悔も、今はちっとも感じていなかった。


5分くらいたっただろうか、LINEの着信音が鳴った。
俺はすぐにシズネさんからのLINEを読む。


☆LINEのIDありがとうございます。早速こちらでお願いします☆
=こちらこそお願いします=


出だしは順調だ。俺はそう思った。
お願いしますの後に、さっき購入したスタンプを送ったからだ。
うさぎが深々と頭を下げている。きっとこれは好印象だろう。


またLINEが音を立てる。


☆トトロさんはサラリーマンさんなんですよね?どんなお仕事ですか?営業とかですか?☆


さっサラリーマンさん!!
そっそんなふうに言うのか、女の子っていう生き物は。
この辺りから、俺の頭の中には「シズネさん」という女の子がぼんやりと浮かんでいた。
いや、正しくは想像だな。


24歳。色白で髪が長くて、細身。人見知りって言ってたから、ちょっとうつむきがちかな。
ピンクのカーディガンかなんか着てスカート履いて・・・
飲み物は紅茶かなやっぱり。


そんなことを考えていると顔がにやけてくる。
あっ、ヤバイヤバイ。返信しなくっちゃ。


=僕は経理の仕事をしています=


俺はそう打ってすぐに送信した。
「LINEはこのテンポがいいよな」


女の子の質問にすぐに返事ができたことに満足感を得て、俺は再び想像の世界へと戻ってしまう。


頭の中でシズネさんは、にっこりと俺に微笑みかけてくれる。
俺の顔もまたにやける。


そしてまたすぐに返信がきた。
☆経理って大変なお仕事ですね。頭が良くないとできませんね。私には無理かな?☆
=経理って言っても全部パソコンでできますよ。簡単です=
☆パソコンも早く打てないとダメですよね☆
=慣れればできますよ。誰でも=


おぉ。会話が弾むとはこのことか!
次々と続くLINEに感激する俺。
この後もシズネさんからの質問はどんどん続いていった。
俺は間を空けずにどんどん答えていった。


さあ次は何が聞きたいんだい?シズネちゃん。心の中でそういいながら、彼女の返信を待つ。


すると、今度はシズネさんじゃなく、先輩からLINEが入った。


==盛り上がってるか?==
=はい。女の子からの質問攻めですよ=
==ふーん。一度さ、会話をスクショで見せてもらってもいいか?嫌じゃなければ==
=あっ、わかりました=


俺はシズネさんとのLINEをスクリーンショットにして先輩に送った。


するとすぐにLINEのコールが鳴った。電話だ。先輩からの。


俺の失敗


「はい」
すぐに電話を取ると先輩が叫んでいた。
「おい。ダメだよ。だめだ」
「え?なんですか?」


俺は戸惑いながら聞き返した。
先輩は俺の声を待たずに喋ってきた。


「ダメだよこんなLINE。女の子怒っちゃうぞ」


思いがけないダメ出しに俺は戸惑った。
「なっ何がダメなんですか?結構盛り上がって・・・」
「どこが盛り上がってるって?」
「え?シズネさんから色々質問が来て・・・」
「いい?よく聞いて」


先輩の少し強めの口調に俺は背筋が伸びた。


「女の子から質問が続いてる場合、確かに相手に興味を持って聞いてくれている場合もある。その時は大成功だよ。でもな、今回のLINEよく見てみろよ。女の子楽しそうか?喜んでるか?
そもそも、会話がキャッチボールになってない。
女の子は仕方なくお前に質問してるんだよ。
なんでお前から質問してやらないの?」


いつも優しいイケメン先輩が怒り口調でまくしたてたので、俺はびっくりしてしまった。


「あっ、あの・・・」
口ごもる俺を無視して先輩は続ける。


「いいか。今回のLINEは女の子がお前に気を使って次々と質問を投げかけてくれてるけれど、本来はお前が会話をリードしていかなくっちゃダメなんだよ。お前のは全部答え。質問の答え。
お前から振っている話題はゼロだ。
女の子のこと知りたいと思わなかったの?」


「あっ・・・」
俺は完全に言葉を失ってしまった。


シズネさんのあれやこれやを想像してはいたのに、何一つ彼女に問いかけていなかった。


「お仕事は営業ですか?って聞かれたら、経理ですって答えながら、あなたは何のお仕事ですか?って聞いてあげるんだよ。
女の子は自分が喋りたい生き物なんだから。むしろ彼女の話の方を聞き出してあげないとダメなんだよな」


「は・・・はい」


ようやく返事ができた頃には。俺はすっかり落ち込んでいた。
もうダメか?ダメなのか?


「先輩。もう返事は来ないんでしょうか・・・」
「うーん。俺が彼女だったら・・・フェードアウトしたいかな・・・」
「フェードアウトですか・・・。謝ったらダメですかね。あ、今から俺が質問するとか」
「もし謝りたいなら、俺に言われたことは黙って謝るのもいいかもな。でも、まあ、無理かな」


俺は崩れ落ちたい気分だった。
先輩はそれを知ってか知らずか続けた。
「まあ、そんなに落ち込まずに彼女の出方を見て。ダメだったら次に行こう。っていうか、まずは会話の勉強だな」


先輩にお礼を言ってスマホを耳から話すと、それを握りしめたまま俺は固まってしまった。
もう返事もこないのかな・・・そう思うと力が出てこない。


そういえば先輩と話している間も、電話を切ってからも女の子からのLINEは届いていない。


うんともすんとも言わないスマホを、俺はなかなか手放すことができなかった。


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